今回は睡眠障害で働けないと悩んでいる人へのアドバイスをさせて頂きます!
睡眠障害とは睡眠に何らかの問題があり、「慢性的な眠気」や「注意力の低下」などの症状により、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう状態のことを指します。
「本人の性格や気力の問題だ」と誤解されることもありますが、睡眠障害の原因には様々なものがあります。
体質的な理由が原因でなる場合もありますし、強いストレスや不安が原因でなる場合もあります。
また、一度睡眠障害に陥ってしまうと、本人の努力だけですぐに改善するのは難しいという面もあります。
睡眠障害の方が自分の症状に悩んだ結果、ますます眠れなくなってしまうこともあります。
あなたも自分自身を責める必要はありません。
睡眠障害の方が働くには、睡眠障害のことを理解した上で、症状にあまり悩まされずに働ける仕事を選ぶ事が大切です。
睡眠障害で働けないと悩んでいる人にぜひ読んでほしいです↓↓

気になるとこだけツマミ読み
睡眠障害で働けなくなってしまう原因とは?

上記でも紹介したとおり、睡眠障害は、
- 朝決まった時間に起きられない
- 心身の疾患が原因で睡眠不足に陥る
- 日中激しい眠気に襲われる
- 注意力の低下
といった症状が起き、それが原因で日常生活に支障をきたします。
仕事上でも遅刻や居眠り、ミスを繰り返してしまうことで、周囲の人から「ルーズな人だ」と思われたり、仕事の評価を大きく落としてしまうことに繋がります。
また、本人も周囲の評価や失敗が気になってストレスを溜め、就寝時に「眠らなければ」プレッシャーを感じることで余計に眠れなくなるという悪循環に陥りやすくなってしまいます。
更に長期間睡眠障害が続くと、うつ病などの別の精神疾患を引き起こしてしまうこともあります。
睡眠障害になってしまうと、本人の意思とは関係なく慢性的な睡眠不足や注意力低下に悩まされることになり、働けない状態になってしまうのです。
睡眠障害の種類

睡眠障害にはいくつか種類があります。
症状によって原因や対策法が違うので、まずは睡眠障害にはどのような種類があるのか見てみましょう。
不眠症
不眠症の主な症状として、
- 夜なかなか寝つけない
- 夜中に何度も目が覚める
- 眠りが浅く長時間寝ても眠った感じがしない
- 起床時刻よりも早く眼が覚めてその後眠れない
という症状が何日も続き、日中の眠気や疲労感、注意力低下などの原因になります。
不眠症になる原因としては、
- 皮膚の痒みや喘息、頻尿などの身体的要因
- ストレスやイライラなどの精神的要因
- 薬やカフェイン、アルコール、ニコチンなどの摂取、
- 寝具が合わない、騒音などの環境的要因
が挙げられます。
過眠症
夜に十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、日中に強い眠気が生じ、眠るべきではないとわかっている大事な場面(仕事中や食事中、会話中)で何度も居眠りをしてしまう状態です。
「夜の睡眠の質が悪いこと」や「脳の睡眠と覚醒を制御する部分が適切に働いていない」ことが原因で起こります。
睡眠呼吸障害
睡眠中に何度も無呼吸(呼吸が止まる状態)になったり、低呼吸(呼吸量が通常の2分の1以下の状態)になったりする睡眠障害です。
舌や口蓋垂が空気の通り道である気道を塞いでしまうことが原因で起こります。
無呼吸や低呼吸のために睡眠の質が低下し、日中に過度の眠気が引き起こされますが、睡眠中の症状について本人が自覚していないことが多いです。
特に肥満気味の方や顎が小さい方は、気道が塞がりやすいので注意が必要です。
睡眠障害の人が仕事復帰するときに気をつけておきたいこと
最初にお伝えした通り、睡眠障害であっても仕事に復帰することは可能です。しかし、仕事復帰をする時に気をつけておきたいことがあります。それが下記の3点になります。
①一人で悩まず医師に相談する

睡眠障害から仕事に復帰するときに気をつけておきたいこととして、まずは医師に相談することが大切です。
睡眠障害には色々な種類と原因がありますが、日中に強い眠気を感じて困っている場合でも、睡眠呼吸障害なのか?生活習慣によるものなのか?それ以外に隠れた原因があるのか?といったことは本人にも判断しにくいものです。
病院で診察を受けることで睡眠障害の原因を特定し、原因にあった適切な治療を受けやすくなります。
睡眠障害を診てもらう場合、睡眠障害を専門に扱っている「睡眠クリニック」「スリープクリニック」「睡眠外来」などがあれば、そちらを受診しましょう。
ストレスや精神疾患が原因の場合は、心療内科や精神科に相談することもできます。
②睡眠時の環境や生活習慣を見直す

次に、睡眠障害から仕事に復帰するときに気をつけておきたいことの2つ目として、睡眠時の環境や生活習慣を見直すことです。
具体的には次のような点に気をつけます。
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 昼寝をする場合は10分~15分にとどめる
※昼寝前にカフェイン入り飲料を飲むと起きやすくなります。 - 夕食は就寝時間の3時間前に済ませる
- 就寝2時間前になったらPCやスマートフォンの画面は見ない
これらを全て守るのは難しいと思いますが、少しずつでもよいので改善していきましょう。
③睡眠障害の症状があっても無理なく働ける仕事を選ぶ
睡眠障害から仕事に復帰するときに気をつけておきたいことの3つ目として、無理なく働ける仕事を選ぶことです。
上記でもお伝えしたとおり、睡眠障害になると遅刻や居眠り、仕事中のミスを起こしやすくなり、そのせいで周囲の評価を落としたり、自分を責めてますますストレスを溜めて眠りにくくなる恐れがあるためです。
症状を悪化させないためにも、今の自分の状態に合わせて無理なくできる仕事を探しましょう。
例えばフレキシブルタイムやシフト制などを導入している会社や、勤務時間を自由に選べる仕事、自分の判断で10分~15分程度の休憩が取りやすい仕事ならば睡眠障害の方でも働きやすいと言えます。
睡眠障害は精神的な病気を併発していることが多い

睡眠障害にはいろんな種類があることがわかったと思います。
しかし、例えば不眠症といってもただゲームをしまった寝不足とは全く違います。
どちらかといえば悩みや不安などが重なり、もうすでにココロの病がある可能性もあります。
それぐらい睡眠は大切です。
しかし、逆に言えば、あまりにも長引く場合はココロの病気を併発していることもあるので、一度精神科の受診をおすすめします。
睡眠障害の人が働くなら就労移行支援事業所に相談
睡眠障害の人はココロの病も併発している可能性もあるとお伝えしましたが、でも働きたいけど働けない、そんな矛盾を解決するのが就労移行支援事業所です。
就労移行支援事業所とは、ココロの病気や障害などの事情があって働けない人が働くために必要なスキルや生活習慣を身に付ける学校のようなものです。
簡単にまとめると、
- 個人のペースに合わせて通学ができる
- 社会で必要なスキルやコミュニケーション能力が養える
- 自分の得意・不得意なことがわかる
- 病気や障害で配慮してほしいことを先方に伝えてくれるので、就労後も苦しい思いをする必要がない
- 人生が楽しくなる!←重要!
など、たくさんメリットがあります。
実際に働いてみると様々な疑問や配慮してほしいことが出てくるかもしれません。
それを言い出せずに我慢しすぎてしまうと、せっかく仕事が決まっても長くは続きません。
就職後の定着支援を行ってもらえるのはとても安心です。
就労以降支援事業所は全国にたくさんありますが、どこがいいのかわからない場合はリンクビーに相談するのがいいと思います。
リンクビーは発達障害専門ですが、他の症状に合わせた就労移行支援事業所をいくつか構えているので、まずはここに相談すれば間違いありません。
通うかどうかより、まずは今の状態からどうすればいいのか相談するだけでもいいと思います。
スタッフの方も優しい方ばかりなので、まずは世間話程度にお話しするつもりで相談してみてください。
それでもちょっとどんなとこか不安という方はこちらもどうぞ↓↓
就労移行支援事業所の雰囲気をわかりやすく説明していますよ。
