適応障害は周囲の理解がとても重要ですが、社会に出るとなかなか周囲とかみ合わず、働くのがとても難しいです。
適応障害はその名の通り、社会などで適応できないことで発症する疾患です。
周囲からは「ただ心が弱いだけで甘えているだけでは」「適応しようと努力していないだけ」と理解を得難いことがあります。
しかし、あなた自身も適応障害になりたくてなっているわけではなく、相当苦しんできたと思います。
適応障害は心の疾患であり、事実として「病気」です。
単なる弱さではないので、自分を責める必要はありません。
適応障害は何らかの環境に適応することができず、強いストレスを受けてしまうことで発症してしまいます。
もちろん人はそれぞれ価値観や常識の範囲が違うので、適応できない場面はたくさんあると思います。
職場ではまさにそうですよね。いろんな環境で育った人が同じところで働き、上下関係もあるので適応できない場面は多いと思います。
今回は適応障害の人が働けるようになるための方法をお伝えします。
目次
社会人になって適応障害になってしまう原因とは?
適応障害という病気は、下記の状況で発症してしまうケースが多いと言われています。
- 人間関係にストレスを抱えている
- ハードワークで不規則な生活を送っている
- 何かに強いプレッッシャーを感じている
社会人になって適応障害になってしまう原因は、職場で上記の理由で知らず知らずのうちに強いストレスを抱えているために、発症してしまうことが多いのです。
また、職場以外でも結婚や出産、引っ越しなど、環境が大きく変化することも原因としてあるようです。
適応障害になってしまうと、朝仕事に行こうと思うと体調に異変を感じてしまうことも多く、仕事がしたいと思っていても身体がついていかないという状態になってしまうのです。
適応障害は”甘え”ではない
適応障害で働けないと自分を責めてしまいがちですが、適応障害で働けないのはあなたのせいではありません。
それはなぜかというと、上記でもお伝えしたとおり、適応障害は心の疾患で病気でもあるため”甘え”ではありません。
適応障害で働けなくなってしまったのは職場環境が一番影響を受けています。
それをあなた自身の”甘え”だと見る人が多いので働けないんです。
適応障害であっても周りの理解があれば必ず働けるようになります。
まずはしっかりと休養することが大切
仕事にいけない状況で、無理をして仕事に行こうとしたり、ストレスを見て見ぬふりをしていると、症状はさらに悪化して「うつ病」になってしまうケースも少なくありません。
また、どこも病院を受診していない人は、精神科で医師に相談してみることが重要です。
適応障害はすぐに治るものではないので、1日でも早く病院を受診することをおすすめします。
規則正しい生活を心がける
適応障害からまたいつかは働きたいと思ったとき、まずは規則正しい生活を送ることが第一です。
適応障害になってしまう人の中には、夜勤の仕事をしている人に多いというデータもあります。
夜勤があるとどうしても生活リズムは崩れてしまい、不規則な生活を送ることになってしまいます。睡眠時間もバラバラで、さらには十分な睡眠時間を確保できていない人も多いのではないでしょうか。
そうなると適応障害を引き起こしやすくなってしまうため、仕事復帰をする時には夜勤のない、規則正しい生活を遅れる仕事を選択することが大切です。
今すぐ働かないという選択肢も
仕事に復帰する注意点をお伝えしましたが、今すぐ働かないという選択肢もあると思います。
何も一生働かなくていいよと言いたいわけではありません。
働けるタイミングが来たら働けばいいんです。
今のまま働いてもまた辛くなってしまい、辞めてしまっては意味がありません。
無理は禁物です。
まずは”自分”を知ること
まず、今は働けるかどうかよりも”自分”のことを知ることが大切です。
自分はどういったことに興味があるのか、どういった作業が好きなのか、自分のことを知ることで自分にふさわしい働き方を目指せます。
例えば、人前で話すのが苦手であれば、営業職より事務作業の方が向いていますよね。
でも人と話すのは好きだけどパソコンを使ったり頭で考えるのが苦手な人はサービス業の方が向いているかもしれません。
自分の好きなこと、得意なこと、苦手なことをきちんと分析すれば、おのずと向いている仕事や働き方がわかってきます。
就労移行支援事業所で自分に適した仕事を見つける
自分の性格や特徴、興味のあることを見つけたら、
『自分に適した仕事はどんなのがあるんだろうか?』
まずはこれを見つけることから始めましょう。
その方法として、就労移行支援事業所を利用するのがオススメです。
就労移行支援事業所とは、ココロの病気や障害などがある人が働くために必要なスキルや生活習慣を身に付ける学校のようなものです。
簡単にまとめると、
- 個人のペースに合わせて通学ができる
- 社会で必要なスキルやコミュニケーション能力が養える
- 自分の得意・不得意なことがわかる
- 病気や障害で配慮してほしいことを先方に伝えてくれるので、就労後も苦しい思いをする必要がない
と、適応障害の人にはメリットが多いんです。
障害かどうかわらかないし抵抗がある
これはすごくわかります。
適応障害で働けないのかもと悩んでいるのに、いきなり就労移行支援事業所がどうとか言われても少し抵抗がありますよね。
ただ、私自身も就労移行支援事業所で働いてたことがあるのですが、
『俺は障害者じゃない』
『私は他の人とは違う』
といったこともたくさん耳にしてきました。
しかし、ただ単に障害者の人たちが通って何かするというわけではなく、あくまでも自分が
- どんな仕事に向いているのか?
- どんなことに興味があるのか?
と自分の方向性や居場所を見つける場所でもあるんです。
次に就労移行支援事業所を紹介しているので、もう少しだけ読んでください。
まずはLITALICO(リタリコ)ワークスに相談
就労以降支援事業所は全国にたくさんありますが、どこがいいのかわからない場合はLITALICOワークス相談するのがいいと思います。
それはまず、圧倒的な知名度があるからです。
就労移行支援事業所で検索をすれば必ず出てくるほどLITALICOワークスは有名です。
知名度があればそれだけノウハウもあるので、あなたの症状や今後の方向性なども見えてくるでしょう。
とはいえ難しく考えず、まずは今の状態からどうすればいいのか、仕事に関することやこれからの生活のことなどを相談するだけでもいいと思います。
適応障害は誰にでもなり得ること
適応障害はだれにでもなり得ることであって、決して不幸なことではありません。
それにきちんと治療し、社会に慣れるための訓練をしていけば問題なく働いて暮らしていけます。
どうしても言葉だけが一人歩きしていてしまい、世間的に適応障害の人は働けないと勝手に決めつけていたのかもしれません。
適応障害で働けないと悩んでいる人は、働かないといけないのはわかっているけど今すぐ働きたいわけでもない、でも“働かないといけない”とどこかでその矛盾に苦しめられている気がします。
少しでもどうにかしたいという気持ちがあれば、まずは相談してみましょう。
下記のリンクから相談できます。
まずは大きな第一歩として、前に進んでみましょう。応援してます。