最近よく耳にする発達障害という言葉。
脳の発達が遅れ、当たり前のことができないというイメージばかりが先行していますが、そうではありません。
しかし、発達障害に対する周囲の理解がないために、働けないことがあります。
現在、発達障害で働けないと悩んでいる方も、安心してください。発達障害でも働くことはできるんです。
発達障害には主にこういった種類があります。
- 自閉症スペクトラム
- ADHD(注意欠如・多動性障害)
- 学習障害(LD)
- その他、運動障害やコミュニケーション障害など
などがあります。
他の発達障害の種類を紹介すると、
【自閉症スペクトラム】
- 空気が読めない
- 社会のマナーが欠けている
【ADHD】
- そわそわして物ごとに集中できない
【学習障害】
- 計算ができない
- 読み書きが苦手といった特定の学習能力が欠けている
といった種類があります。
これらは障害なので仕方ないことなのですが、社会に出ると「職場の空気を乱す」「マナーを知らない」「仕事ができない」と非難されることもあります。
そのため、職場でうまく働けないことがあります。あなたも頑張っているのに職場の人間関係がうまくいかなかったり、仕事のミスが多かったりと、苦しい思いをしたことがあるのではないでしょうか。
そこで今回、発達障害の人でも働ける方法をお伝えします!
目次
発達障害になってしまう原因と症状とは?
まず発達障害になってしまう原因をまずは詳しく見ていきましょう。
前頭前野、尾状核、側頭葉、扁桃体といった脳の部位の働きになんらかの障害があるからではないかと言われています。
さらに、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の働きの低下や量の過不足など、複合的な原因が影響しているのではないかとも言われています。最近の研究では遺伝も影響していることがわかっています。
昔は親の育て方が悪いからだと言われ、苦しんでいた親も多かったですが、脳の障害が関係しているので、発達障害は親の育て方が悪いからでありません。
発達障害で働きたくない理由
発達障害でイレギュラーなことが起こるとなかなかすぐに対応できません。
どうしても仕事中、ミスをしてしまうと周りにも迷惑をかけてしまいます。
周りも発達障害であることは理解していても、皆も忙しいのでなかなかフォローするのも難しいと思います。
周りに迷惑をかけているということに負担を感じてしまったり、中には発達障害であることを良く思わない人もいるのは正直なところです。
そういったよくない噂を耳にしてしまうと居づらくなってしまいますよね。
しかもまたミスをしたらどうしようと考えると仕事に集中できず、余計に働けません。
働きたくないというより働けないと感じている
発達障害だからもう働きたくない、というよりは働きたい気持ちはあるけど働けないと感じている人の方が多いのではないでしょうか。
健康なのに働けないのは相当ツライと思います。
でも働こうと思っても、また仕事でミスをしたらどうしようとトラウマになり、なかなか決断ができませんよね。
周囲の理解があれば働ける
では発達障害の人はもう働けないのでしょうか?
そんなことはありません。
むしろ真面目な人やコツコツやる作業には長けている人が多く、実は高い能力を持った人が多いです。
しかし何度も言うように、そのことを周囲が理解する必要があります。
ここが一番難しいです。
特に僕らが面倒くさくてあまりやりたくない、封筒詰めの仕事や案内状の封入など、ただやるだけではなく、折り目を揃えたりと正確にこなしてくれるので、かなり助かったことがあります。
周囲が発達障害であることを理解し、フォローできる体制であれば発達障害の人でも十分働けますし、できないことをやるよりも得意なことを伸ばす方が仕事を確実にこなせる傾向にあります。
発達障害は大人になってからわかることが多い
ここ最近は大人の発達障害が増えています。
それは大人になってから発達障害になったのではなく、子どもの頃は見過ごされていたが、大人になっても改善されないので病院で受診したら発達障害であったことが発覚する人が多いためです。
発達障害の人は子どもの頃に、
- 読み書きが苦手
- 忘れっぽい
- じっとしてられない
- 友達と仲良くできない
- 空気が読めない発言をしてしまう
と言った症状が見られますが、これは発達障害でなくても、子どもであればよくある症状ですし、ちょっと変わった子だなぁという程度で気にもしないことの方が多いのではないでしょうか。
もし、思い当たることがあるのであれば一度受診することをおすすめします。
症状の度合いによっては障害者手帳を取得できることもあります。
発達障害の人は自分で組み立てるのが苦手
清掃など体を使う仕事が多いもう一つの理由として、発達障害の人は物事を自分で組み立てるのが苦手な方が多いとい特徴もあります。
パソコンを使ったオフィスワークの場合、ただ資料を模写するわけではありません。
その資料を一から自分で作らないといけないので、見本もありません。
与えらえた資料や情報を元に、自分で考えて資料を作成するのは、発達障害の人はどうしても苦手とする人が多いです。
しかも締め切りもあるので逆算して仕事の計画を立てないと、結局は何も任せられないと言われてしまい、働くことが余計に難しくなってしまいます。
発達障害からの仕事復帰で気をつけておきたいこと!
最初にお伝えした通り、発達障害であっても仕事に復帰することは可能です。しかし、仕事復帰をする時に気をつけておきたいことがあります。それが下記の3点になります。
①時間配分や管理に気をつける
発達障害の人が仕事復帰するときに気をつけておきたいことの1つ目として、発達障害の人は時間配分や管理が苦手な場合があります。
しかし、仕事となると時間はきっちりと守らなければなりません。
物ごとの見通しを立てるのが苦手であるため、締め切り直前になって全くできずにパニックに陥ってしまったり、逆に没頭しすぎて時間を忘れてしまうこともあります。
こうした場合、自分が考えているよりも時間を多く見積もることや、タイマーやアラームを活用するのも有効な手段です。
②挨拶や言葉遣いに気をつける
発達障害の人が仕事復帰するときに気をつけておきたいことの2つ目として、挨拶や言葉遣いに気をつけるということです。
礼に始まり礼に終わるというように挨拶は非常に大切です。挨拶をきちんとしているだけでも印象は良くなるので、周囲の理解を得るためにもここは抑えておきましょう。
言葉遣いにも注意が必要です。
社内では基本的に「です」「ます」と丁寧な言葉を使うようにしましょう。慣れ慣れしい話し方は禁物です。
③人間関係で悩まない仕事を選ぶ
3つ目に発達障害からの仕事復帰で気をつけたいこととして、人間関係で悩まない仕事を選ぶことも重要になります。
人間関係が複雑な職場では、どうしてもあなたが発達障害であることを理解してもらえません。
人間関係が複雑な職場の特徴として、まず自分の仕事で精一杯で他人をフォローする余裕はありません。
そうしたことから、あなた自身も職場でうまく人間関係が築けないと余計に悩んでしまうのでおすすめできません。
発達障害の人に向いている仕事
では発達障害の人は働けないのか?というとそんなことはありません。
むしろ周囲の理解があればうまく働くことができます。
人それぞれ特徴が違うので一概には言えませんが、発達障害の人は
- パソコン関係
- 事務仕事
- 倉庫、バックヤードでの仕分け
- 製造業や流れ作業などのライン業務
- 清掃作業
など、同じルーティンで行う仕事が非常に向いています。
真面目で几帳面な人が多く、こうした仕事には適している人が多いです。
臨機応変に対応しなければならない仕事や、時間に追われるような仕事にはあまり向いていないでしょう。
また、常にピリピリしている職場や、仕事でわからないことがあっても誰に聞いたらいいのかわからない状況であったり、ドタバタ走り回っているような職場環境には適していません。
発達障害には在宅でできる仕事がおすすめ!
それは在宅でできる仕事です!
仕事=外に行かないとできないものと思っていませんか?
確かに昔であれば、オフィス、工場、店舗など、職場に出勤しないと仕事ができないのが当たり前でした。
しかし、最近では在宅でできる仕事も増えてきているのです!
例えば、在宅でできる仕事の例としては、、
- WEBライターの仕事
- ラベル貼りの仕事
- 荷物の梱包作業
- アンケートモニターの仕事
- 覆面調査・市場調査
などあげ出せばキリがないほど、在宅の仕事はたくさんあります。
発達障害で働けないと悩んでいる人にとって、在宅の仕事は非常に向いています!
- 人間関係で悩むことがない
- ストレスが軽減される
- 自分の裁量で仕事ができる
など、発達障害になっても働けるのが在宅の仕事の魅力です!